
今度、いつも走ってるサーキットとは違うサーキットを走る機会があるんやけど、目標のラップタイムはどのくらいになるんやろか?

基準のラップタイムがあると、自分の走りに対してあとどのくらい改善が見込めるか見えてきますよね。
今回は、すでに走ったことのあるサーキットのラップタイムから、初めて走るサーキットの目標ラップタイムを換算する方法を紹介します。
サーキット走行において、初めて走るコースでどのように目標ラップタイムを設定するかは、多くのドライバーにとって悩ましい問題と思います。
この記事では、これまで走ったことのあるサーキットのラップタイムから、初めて走るサーキットでの目標タイムを予測する方法を紹介します。
サーキットLAPタイム換算器
ずばり、初めて走るサーキットの目標タイムを簡単に計算できるツールを作成しました。

この計算器では、過去走ったことのあるサーキットのラップタイムを入力すると、他のサーキットでの予想ラップタイムを自動的に計算してくれます。
換算の計算は、GR86/BRZ CupおよびYaris Cupの予選タイムを基に算出しています。
詳細は以下で説明します。
換算方法の詳細
前述の通り、このLAPタイム換算器は、GR86/BRZ CupおよびYaris Cupの予選タイムを基に換算計算を行っています。
GR86/BRZ CupやYaris Cupの予選タイムを基にした理由ですが、主に以下の3点になります。
- 車両のスペックが、ライトチューン仕様に近い
- 各サーキットでセッティングの差が小さい
- 上位の実力が拮抗しており、トップタイム=限界タイムと言える
データは、GR86/BRZ Cupが2022年~2025年のクラブマンクラスおよびプロフェッショナルクラス、Yaris Cupが2021年~2025年の予選タイムを用いています。
ただし、ウェットコンディションでのタイムは参考にならないため、算出データから除いています。
Yaris Cupについては、同シーズン中に同じサーキットで複数回開催されますが、その場合はそれらの中での最速のラップタイムを採用しています。
各サーキットの予選タイムを、岡山国際サーキットを1として比率計算すると、下図のグラフのようになりました。
※岡山国際サーキットを基準にした理由は特になく、ただ自分がよく走るサーキットだからです(笑)
まずGR86/BRZ Cupから。

クラブマンクラスとプロフェッショナルクラスで、使用タイヤや使える指定部品の差があるので、何かしらラップタイム比の傾向にも差異が出るかと思いましたが、ほとんど影響はなさそうでした。
ということで、ラップタイムの換算係数としては、クラブマンクラスとプロフェッショナルクラスの両方を合わせた平均値を採用することにしました。
続いてYaris Cup

ぱっと見はGR86/BRZ Cupの結果とあまり変わらないですね。
具体的な換算係数は、以下の表のとおりです。
| サーキット | ラップタイム比 | (岡山国際=1) | |
|---|---|---|---|
| GR86/BRZ Cup | Yaris Cup | 差異 | |
| 岡山国際サーキット | 1.000 | 1.000 | 0.00% |
| 十勝スピードウェイ | 0.877 | 0.867 | -1.15% |
| スポーツランドSUGO | 0.901 | 0.909 | 0.88% |
| ツインリンクもてぎ | 1.253 | 1.264 | 0.87% |
| 富士スピードウェイ | 1.145 | 1.129 | -1.42% |
| 鈴鹿サーキット | 1.374 | 1.379 | 0.36% |
| オートポリス | 1.204 | 1.209 | 0.41% |
この係数を用いて、ラップタイムの換算計算を行っています。
ほとんどのサーキットで、GR86/BRZ CupとYaris Cupの係数の差異は1%以下となっており、あまり差がないように見えますが、十勝スピードウェイと富士スピードウェイは係数が1%以上小さくなっています。
この原因ですが、富士スピードウェイのコース形状を元に考察すると、中高速サーキットの方が減速が少ない=再加速によるロスが少ない、というところから、パワーのない車の方が係数が小さくなるのではないかと推測しています。
このように、サーキットと車両の組み合わせによっては、換算結果に差異が出るケースがあることがわかったので、私の作成したLAPタイム換算器では、ベースとなるデータ(GR86/BRZ Cup / Yaris Cup)を選択できるようにしています。
ご自身のクルマのスペックに近い方のデータを選択してもらうことで、より正確な換算結果が得られると思います。
有名なLAPタイム計算器との違い
ここまで、私が作成したLAPタイム換算器を紹介してきたわけですが、いろんなサーキットを走行される方であればすでにご存じであろう有名なLAPタイム計算器があります。
Various CanvasさんのLAPタイム計算器です。
http://www.v-canvas.com/etc/car_other82-2.html
こちらの計算器は、GT500やGT300のラップタイムを基に計算を行われているようです。
今回、私が自分のLAPタイム換算器を作ろうと思ったのは、GTのラップタイムを用いると、普段自分が乗っているようなライトチューンな市販車とはタイヤグリップやダウンフォースの条件が違い過ぎて、サーキットのラップタイム比率にも違いが出てくるのでは?と思ったのが理由です。
実際、両方の計算器にラップタイムを入力して、計算結果を比較してみます。
※自分のインテグラTypeR(DC5)での岡山国際サーキットの自己ベストタイムを基準に計算してみました。


それほど大差ない?という感じですが、富士スピードウェイの差が大きいです。
理由ですが、富士の長いホームストレートは、GTカーは最後まで車速が伸びるのに対し、ライトチューンなスポーツカーだと、途中で速度が頭打ちになるので、その分のロスが影響していると思います。
実際、自分のインテグラTypeRでの富士スピードウェイでの仮想ベスト(各セクターのベストラップを繋ぎ合わせたタイム)が2分3秒311なので、当サイトのLAPタイム計算機の結果の方が、より近しい結果になっています。
ということで、GR86やヤリスくらいのスペックのクルマにお乗りの方であれば、当サイトのLAPタイム換算器の方がより参考になるラップタイムを計算することができると思います。
ただ、Various Canvasさんの計算器の方が、筑波サーキットとかセントラルサーキットのタイムも考察されているので、カバーされているサーキットの数ではそちらの計算器を使ってもらったほうがいいですね。
※私もセントラルサーキットをよく走るので、参考にさせてもらっています(笑)
まとめ
初めて走るサーキットの目標タイムの決め方として、過去走ったことのあるサーキットのラップタイムから、他のサーキットのラップタイムを換算する計算ツールを紹介しました。

このツールを活用して、いろんなサーキットで目標タイムにチャレンジしてもらえればと思います。
とはいえ、新しいサーキットに慣れるには少なからず時間がかかると思いますので、無理のない範囲でステップアップしていってもらえればと思います。


