【検証】サーキット走行にかかる費用

サーキット走行

サーキット走行って、いろいろお金がかかりそうやけど、一体どのくらいかかるんやろか?

ずばり、私が実際にサーキット走行にかかった費用を公開します!

本記事では、私がとある1年間にかかったサーキット走行に係わる費用を集計して、実際にどのくらい費用がかかるのかを検証します。

結果としては、サーキットを1枠(30分)走るのに、約¥19,000かかる計算となりました。

費目費用
サーキットライセンス+走行料(15枠)¥120,000
走行会エントリー料(42枠相当)¥404,500
ガソリン¥193,200
タイヤ¥355,600
ブレーキ関係¥155,700
オイル関係¥66,000
合計¥1,295,000

1枠(30分)当たり:¥1,295,000 ÷ 69枠 = ¥18,768

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前提

検証にあたり、まずいろいろと前提を説明しておきます。

あくまで私のケースです

サーキット走行にかかる費用は、どんなクルマで走るか?クルマにどんなチューニングを施しているか?どのサーキットを走るか?どのくらい攻めて走るのか?などによって変動するので、一般的にどれだけかかるかというのを算出するのは難しいです。

なので、本記事では、あくまで私の実際のケースについて費用を算出しています。
もう少し具体的に言うと、クルマはインテグラDC5 Type R、期間は2018年の1年間の実績に基づき算出しています。

なぜ2018年?かというと、一番直近でまともに年間実績の記録が残っているのが2018年だったからです。
2019年の途中から3年間は仕事で中国に赴任していたのもあり、サンプルとしては今一なので。(無駄にサーキットライセンスを払う形になっている…。)

通常の維持費は含めない

サーキット走行しなくてもかかる維持費、例えば、車検や自動車税は今回算出する費用に含めないこととします。

一方、タイヤやブレーキ、オイルなどの消耗品は、厳密にいうとサーキット走行だけでなく通常の一般公道走行でもかかってくる費用ではありますが、私の場合、クルマはレジャー専用で、大部分をサーキット走行で使っているので、サーキット走行で大部分を消耗しているであろう消耗品は、今回算出する費用に含めることにします。

毎年発生しない費用も含めない

毎年は発生しないけど、何年かに一度発生するような費用も、一旦含めないことにします。

具体的には、エンジンやミッション、ダンパーのオーバーホール代や、各種チューニングパーツの費用などですね。

実際に、2018年には、ミッションブローでミッションオーバーホールの費用が発生しました(^^; 
こういうたまにある故障やトラブルの対処費用は別で想定しておきたいですね。

費用の内訳

それでは、具体的にサーキット走行で発生した費用の内訳を計算していきます。

サーキットライセンス・走行料

サーキットのライセンス会員枠を走るために必要な費用です。

私は兵庫県にあるセントラルサーキットのライセンス会員なので、これの年会費が¥30,000かかっています。

会員枠の1枠(30分)の走行料は¥6,000。(2023年現在)
2018年は15枠走行したので、¥6,000 × 15枠 = ¥90,000かかっています。

ライセンス年会費と走行料を合わせて、¥120,000となります。

費目料金回数費用
セントラルサーキット ライセンス年会費¥30,0001¥30,000
セントラルサーキット 走行料¥6,00015¥90,000
合計¥120,000

走行会エントリー料

サーキット会員枠ではなく、走行会に参加した場合のエントリー料です。

2018年は、まだ岡山国際サーキットのライセンスを取得していなかったのもあり、岡山を走りたいときは積極的に走行会に参加していました。

集計してみると、実に18回も走行会に参加していました(^^;
走行会1回で、だいたい3回走行枠があります。
走行会によって1枠の時間がまちまちですが、簡易的に1枠30分とみなして、合計54枠走ったことになります。

※エントリー料がいくらだったか覚えていない走行会があるので、「その他」として、高くてもこのくらいということで、一律¥25,000としています。

走行会エントリー料は合計すると¥404,500となりました。

費目料金回数費用
岡山国際サーキット Weekday Powers¥19,5004¥78,000
REVSPEED MEETING 岡山¥22,0003¥66,000
セントラルサーキット Come走行会¥22,0003¥66,000
FUN RUN¥25,0004¥100,000
SUGO 4輪Fanミーティング¥19,5001¥19,500
その他¥25,0003¥75,000
合計¥404,500

単純に1枠当たりの走行料金を節約したいなら、サーキットラインセンスを取得して、サーキットのライセンス枠を走ったほうが圧倒的にお得です。
こちらの記事で走行会とライセンス走行の費用を比較しているので、参考にしてください。

ガソリン

サーキット走行では、一般公道よりも燃費が悪くなるため、結構ガソリン代もかかります。

ここでは、サーキットまでの移動で一般公道を走った分は含めず、単純にサーキット走行で消費したガソリンを算出しています。

私のインテグラDC5のセントラルサーキットでの燃費がだいたい3.5km/ℓくらいです。
セントラルサーキット(1周2.8km)を、ラップタイム1分30秒で30分間走ったときのガソリン消費量を計算すると、16ℓとなりました。
サーキットによって燃費は違いますし、かならずしも1枠30分間走行し続けているわけではないですが、単純化のため全部にこれを適用します。

2018年はサーキット会員枠15枠と走行会を枠換算すると54枠分になるので、合計69枠走行となります。16ℓ × 69枠 = 1,104ℓの消費となります。

ガソリンの価格は2023年5月現在のハイオクの全国平均価格¥175/ℓとすると、サーキット走行で消費したガソリン代は¥193,200となりました。

費目価格消費量費用
ガソリン¥1751,104ℓ¥193,200

タイヤ

サーキット走行で一番お金がかかるといっても過言ではない費目になります。

私のインテグラDC5は駆動方式がFFなので、フロントタイヤが早く無くなります。
ざっくり、フロントタイヤを2回おかわりする間にリアタイヤを1回おかわりといったペースです。

タイヤのサイズですが、フロントは235/40-17インチ、リアは215/45-17インチです。

2018年はダンロップ DIREZZA ZⅢと、ブリヂストン RE-71Rを同じ本数使用していました。

価格は名神タイヤさんの2023年5月現在の価格表を基にしています。
(タイヤ価格は当時よりだいぶ値上がりしてますね…。)

※RE-71Rは、現在はモデルチェンジしてRE-71RSとなっているので、その価格を載せています。

タイヤ消費本数は、フロント8本、リア4本。費用は合計で¥355,600となりました。

費目価格本数費用
ZⅢ フロント(235/40-17)¥27,6004¥110,400
ZⅢ リア(215/45-17)¥24,1002¥48,200
RE-71R フロント(235/40-17)¥34,300 *4¥137,200
RE-71R リア(215/45-17)¥29,900 *2¥59,800
合計¥355,600
* RE-71RSの価格

ブレーキ

サーキット走行すると、ブレーキパッドも結構消費します。

私の場合、ブレーキローターもフロントは1年くらいでヒートクラックが出てくるので、交換しています。

2018年はフロントブレーキパッドが4セット、リアブレーキパッドが2セット、フロントブレーキローターが1セットの交換でした。費用は合計¥155,700となりました。

費目価格個数費用
ブレーキパッド フロント¥19,6004¥78,400
ブレーキパッド リア¥13,6502¥27,300
ブレーキローター フロント¥50,0001¥50,000
合計¥155,700

オイル

エンジンオイルやミッションオイルをどのくらいの頻度で交換するかは、クルマや人それぞれの考え方でまちまちですが、サーキット走行では通常走行に比べてオイルの使用環境も過酷なので、メーカー推奨よりは早めに交換しておいたほうがいいと思います。

私は、エンジンオイルは3,000kmごと、ミッション・デフオイルは6,000kmごとを目安に交換しています。

この頻度で交換すると、私の場合、エンジンオイルは年4回、ミッションオイルは年2回交換になります。

ブレーキフルードは、全交換するというよりは、走行会1回終えたら1回くらいの頻度でこまめにエア抜きを行っており、これをやっていると年間2缶くらい消費する感じです。

費目価格個数費用
エンジンオイル¥12,0004¥48,000
ミッションオイル¥6,0002¥12,000
ブレーキフルード¥3,0002¥6,000
合計¥66,000

サーキット走行にかかった費用

上記の費用を集計すると、2018年の1年間でサーキット走行にかかった費用は下記のようになりました。

費目費用
サーキットライセンス+走行料(15枠)¥120,000
走行会エントリー料(42枠相当)¥404,500
ガソリン¥193,200
タイヤ¥355,600
ブレーキ関係¥155,700
オイル関係¥66,000
合計¥1,295,000

走行枠1枠(30分)当たりの費用を算出すると、¥1,295,000 ÷ 69枠 = ¥18,768 となります。

この年は結構走行会に参加していたので、もし走行会ではなく、ライセンスを持っているセントラルサーキットの走行を行っていれば、1枠当たりのライセンス年会費が少なくなるので、費用としてはもっと抑えることができたでしょう。でも、いつも同じサーキットばかりじゃつまらないですし、走行会によっては模擬レースがあったりするので、こういうのは走行会でしか体験できないので、必要経費かなと思ってます。

残りの消耗品は、基本的には車格に比例すると思います。
大排気量でタイヤのでかいクルマであればもっとかかるでしょうし、小さい軽自動車とかであればもっと安くなるでしょう。

まとめ

サーキット走行にかかる費用について、私の実績を基に検証してみました。

検証結果

サーキット走行にかかる費用は、1枠(30分)あたり約¥19,000
※インテグラDC5 Type Rの場合

記事中でも解説した通り、サーキット走行にかかる費用はケースバイケースなので、あくまで一例として参考にしてもらえたらと思います。

自分で検証してみて改めて思いましたが、諸々の費用を含めると、サーキット走行って結構お金がかかります。
だからこそ、1本1本の走行を有意義にしたいものです。
GPSロガーで走行データを取っておけば、走行後もじっくり振り返ることができるので、ぜひ導入しておきたいアイテムです。

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