四輪用ヘルメットを買おうと思うんやけど、ヘルメットと言えば、やっぱアライが定番よねー
確かに四輪でもカートでも、アライのヘルメットを使っている人が多いですね。
でも、あえて少数派のスパルコという選択肢もありますよ
本記事では、スパルコの四輪用ヘルメット AIR PRO RF-5Wを、実際に愛用している私がレビューします。
メリット | デメリット |
---|---|
HANSアンカークリップが最初から付いている | シールド開口時にロックの爪が視界に入る |
ドリンクチューブを通す穴が開いている | アライに比べて値段が高い |
他人と被りにくい |
スパルコ AIR PRO RF-5W
スパルコ AIR PRO RF-5Wは、FIA 8859-2015公認の4輪競技用フルフェイスヘルメットです。
私は2016年まで、ほとんどカート用の装備で四輪も走っていたのですが、いい加減HANSとかも導入したほうがいいよなぁと思い、四輪用ヘルメットの購入を検討しました。
スパルコのヘルメットには最初からHANSアンカークリップが取り付けられているものがあったので、スパルコのヘルメットを買おうと思っていました。
しかし、当時のモデルWTX-5を実際に試着させてもらったところ、なんか頭のてっぺんのほうが異常に窮屈で、お世辞にも被り心地はよろしくなかったのです。やはりイタリアのメーカということもあり、東洋人の頭の形は考慮されてないって感じでした。
ただ、ちょうどスパルコのヘルメットがモデルチェンジの時期でして、次期モデルのRF-5Wではその辺が改善されてるよ!という情報をいただいたので、RF-5Wの入荷を待つことにしました。
おそらく、RF-5Wを日本で購入したのは私が初めてかもしれないレベル(笑)で速攻入手したのですが、事前情報通り、WTX-5の異常な被りづらさは改善しており、全く違和感のない被り心地でした。
以来、今でも愛用のヘルメットとなっています。
RF-5Wのおすすめポイント3つ
RF-5Wのおすすめポイントは以下の3つです。
- HANSアンカークリップが最初から付いている
- ドリンクチューブを通す穴が開いている
- 他人と被りにくい
HANSアンカークリップが最初から付いている
HANSデバイスは事故時の衝撃から頭や首を守るための装備ですが、これを使うには、ヘルメット側にHANSのハーネスを止めるアンカークリップと呼ばれる部品が取り付けられている必要があります。
アライのヘルメットには、最初からは付いていないので、別でアンカークリップを購入して、取り付ける必要があります。
一方、スパルコの四輪用ヘルメットには、最初からHANSアンカークリップが取り付けられているので、わざわざ別で購入して取り付ける手間が必要ありません。最初からHANSデバイスと一緒に使用されることを想定されているのでしょう。
HANSデバイスも同時に導入したい、もしくは将来的にはHANSを導入する予定があるのであれば、最初からアンカークリップが付いているスパルコのヘルメットは選択肢としてありだと思います。
ドリンクチューブを通す穴が開いている
耐久レースに参加する場合、1時間とか2時間走り続けることになりますが、特に夏場のレースともなると、水分補給が必要です。
こんなときにありがたいのが、ヘルメットの顎元のキャップを外すと空いているこの穴。
ここ、ドリンクを吸うためのチューブを通すことができるんですね。
これが無いとどうなるかというと、何かしら他の方法でドリンクチューブを固定しておかない限り、走行中にチューブをずっと加え続けておかないといけないんです。うっかりチューブを口から離してしまったら終わりです…。
そんなに使用頻度は高くないかもしれないですが、長丁場のレースに参加するかもしれない方には、あって損はない機能です。
私はK4-GPやK-CAR GLOBALの耐久レースで重宝しました。
ドリンクチューブの穴の直径は10mmです。
私は外径8mmのシリコンチューブを通して使用しています。
他人と被りにくい
日本で四輪用のヘルメットというと、アライを使っている人が大半ではないかと思います。実際、私もサーキットでスパルコのヘルメットを被っている人を見たことがありません。
これがいい点かどうかは人によると思いますが、私なんかはマイナーでもモノがよければそっちを選びたいタイプなので、そういう人にはおすすめのヘルメットと言えます。
また、ヘルメットはいきなりオリジナルのペインを施さない限り、購入時そのままの状態(いわゆる白ヘル)で使われると思いますが、そんな場合に他人のアライのヘルメットと取り違える心配がないのもメリットと思います。
ペイントしなくても、カラーラインナップがホワイトとマットブラックの2種類、さらに内装パッドのカラーが黒と赤が選べるので、この組み合わせによって、仮にRF-5Wユーザーが周りにいても、被る可能性は低くなるでしょう。
RF-5Wのいまいちポイント2つ
RF-5Wのいまいちなポイントは以下の2つです。
- シールド開口時にロックの爪が視界に入る
- アライに比べて値段が高い
シールド開口時にロックの爪が視界に入る
RF-5Wの特徴として、シールドのロック機構がヘルメット中央にあります。
フォーミュラーカーやオープンカーなどでシールドを閉じて走る場合は特に問題ないのですが、ツーリングカー(ハコ車)の場合は、ヘルメットのシールドは開いた状態で使うことが多いと思います。
このとき、シールドの爪がど真ん中にあるが故に、完全にシールドを開いた状態でも少し視界に入るんです。
こんな感じで↓
ただ、正直これが気になるのは、ピットロードを出るまでや、スターティンググリッドで待っている間までくらいだと思います。走行中はこんな近くに焦点は合ってないので、邪魔だなぁと感じることはほぼないと思います。個人的にはこれまで使用していて走行中に気になったことはありません。
アライに比べて値段が高い
やはり海外製品なので、為替等の影響もあってか、アライのヘルメットに比べると高いのがネックです。
RF-5Wの価格は¥112,100。
一方、アライの四輪用ヘルメットで最も低価格なGP-6Sは¥62,700。
HANSのアンカークリップを追加購入しても、まだお釣りが来ます。
ただ、GP-6Sは、ヘルメット帽体のベンチレーション(空気が通る穴)が少ないです。
GP-6Sを使って走ったことがないので、これがどれくらい快適性の違いになるのかはわからないのですが、ベンチレーションの数も考慮すると、RF-5Wと競合になるのは上位モデルのGP-6になってくると思います。
こちらは¥108,680。
HANSクリップは1万円くらいしますので、GP-6とHANSクリップを買うなら、RF-5Wを買ったほうが安く済みます。
日差し対策にシールド交換もおすすめ
どのメーカのヘルメットでも同じですが、購入時には無色透明のクリアシールドが装着されています。
ただ、サーキットを走っていると、特に走行会の最後の方とか、西日が差してきてめっちゃ眩しかったりするんですよね。
そんなときに、シールドをミラーシールドやスモークシールドにしておくと、シールドを下ろして眩しさを抑えることができます。
RF-5Wに装着できるシールドは、標準装着のクリアシールド以外に、ブルー、シルバー、スモークの3種類がラインナップされています。
私はシルバーのミラーシールドを装着しています。
ネットの商品画像は薄いチタンっぽい色に見えますが、実際の外観は結構しっかりシルバーな感じです。
スパルコ AIR PRO RF-5Wのレビューまとめ
スパルコの四輪用ヘルメット AIR PRO RF-5Wについてレビューしました。
メリット | デメリット |
---|---|
HANSアンカークリップが最初から付いている | シールド開口時にロックの爪が視界に入る |
ドリンクチューブを通す穴が開いている | アライに比べて値段が高い |
他人と被りにくい |
これから四輪用ヘルメットを購入しようと思っている方は、スパルコのヘルメットも検討してみてはいかがでしょうか?