だいぶ走行会にも慣れてきたし、そろそろサーキットのライセンス走行もやってみたいけど、サーキットライセンスってお金かかるよなぁ。走行会とどっちがお得なんやろか?
たくさん走るならライセンス走行の方がお得ですが、具体的にどのくらい走れば元が取れるか検証してみましょう。
本記事では、走行会とサーキットのライセンス走行はどちらがお得か検証してみます。
結論、料金だけで言うと、年7~9回走るなら、ライセンス走行の方がお得です。
また、一概に料金だけでは比較できない部分もあるので、その辺も解説します。
走行会とライセンス走行
まずは走行会とライセンス走行について、簡単に説明しておきます。
走行会とは、カーショップやチューニングショップなどがサーキットを貸し切って行うイベントです。
サーキットのライセンスを持っていなくても、その都度イベントの参加料を払えば走行することができます。
ライセンス走行とは、各サーキットが設定しているスポーツ走行枠を走ります。
これを走るには、各サーキットの走行ライセンスを取得する必要があります。
サーキットライセンス取得には入会料+年会費がかかります。
また、1回のスポーツ走行枠ごとに走行料金がかかります。
本記事では、私がよく走る岡山国際サーキットを例に、走行会とライセンス走行の料金を比較してみます。
平日の場合
平日と土日祝日で、走行会もライセンス走行も走行料金が変わってくるので、まずは平日の場合を比較します。
ライセンス走行の料金
岡山国際サーキットでは、OIRC(岡山国際サーキットレーシングクラブ)というのに入会することで、サーキットのライセンス走行ができるようになります。
OIRCの年会費は、通常¥30,800です。
女性や未成年であればもっと安くて、¥22,000になります。
これに加えて、スポーツ走行枠1回(30分)の走行料金は、平日は¥6,160です。
走行会の料金
走行会の料金は、それぞれのイベントごとでまちまちですが、ここでは岡山国際サーキット主催の走行会であるWeekday Powersを例にします。
その名の通り、ウィークデイ=平日に開催される走行会です。
Weekday Powersの参加料金は、¥19,500(初心者レッスンなし)です。
走行枠は30分×2本なので、1本あたり¥9,750になります。
比較
ライセンス走行と走行会で、1枠30分あたりの料金を比較すると、以下のグラフの通りになります。
ライセンス走行は、ライセンスの年会費と走行料金を足して、走行回数で割っています。なので、ライセンス走行は、走れば走るほど、1枠当たりの料金は安くなることになります。
女性・未成年なら7回、男性なら9回以上走るなら、ライセンス走行の方が1回あたりの料金は安くなる計算になります。
土日祝日の場合
次に土日祝日の場合を比較します。
一般的に、土日祝日は、平日よりも走行料金が少し高くなります。
私含め一般的なサラリーマンであれば、ほとんど土日しか走れないので、こちらのケースに該当すると思います。
ライセンス走行の料金
土日祝日の場合、スポーツ走行枠1回(30分)の走行料金は¥6,600になります。
走行会の料金
土日に開催される走行会として、REVSPEED MEETINGを例にします。
REVSPEED MEETINGの参加料金は、¥22,000(上級3枠または中級3枠)です。
こちらは1回の走行枠20分×3枠なので、30分当たりに換算すると¥11,000となります。
比較
ライセンス走行と走行会で、1枠30分あたりの料金を計算すると、以下のグラフの通りになります。
女性・未成年なら5回、男性なら7回以上走るなら、ライセンス走行の方が1回あたりの料金は安くなる計算になります。
平日走る場合と比べると、ライセンス走行の方がお得になる走行回数が少なくなります。
料金だけでは比較できない部分
ここまでは単純に走行料金だけに着目して比較しましたが、走行会もライセンス走行も、料金だけでは比較できないそれぞれのメリットがありますので、その辺を解説します。
ライセンス走行のメリット
- 好きな時に走れる
- 走行会に比べて混雑しない
好きな時に走れる
走行会だと、主催者側によって日程が決められてしまうので、自分の都合のよい日に開催されるとは限りません。
一方、ライセンス走行であれば、基本的には自分の好きな日、好きな時間に走りに行くことができます。
サーキットの休業日やスポーツ走行枠の時間割設定によっては走れないこともありますが、走行会に比べれば格段に自由度があると言えるでしょう。
走行会に比べて混雑しない
走行会は主催者がサーキットを貸し切る以上、できるだけたくさんの参加者に走ってもらってナンボなので、人気のある走行会だと、サーキットの同時走行可能台数近くのクルマが一度に走ることになります。みんなでワイワイ走る分には賑やかでよいのですが、反面、クリアラップをとってタイムアタックしたい人にとってはよい状況とは言えません。
ライセンス走行であれば、お客さんの少ない日を狙って行けば、1枠丸々クリアラップでじっくりタイムアタックし放題なんてことも可能です。
ただ、ライセンス走行でも、土日は走行会並みに混んだりすることもあるので、その辺は注意が必要です。
走行会のメリット
- アドバイスを聴いたりレッスンを受けることができる
- 模擬レースに参加できる
アドバイスを聴いたりレッスンを受けることができる
走行会の場合、ゲストにプロのレーシングドライバーをお呼びしてドラテクのアドバイスをしてもらったり、直々にサーキット走行のレッスンが付いている走行会なんかもあります。普段なかなかこういう機会はないので、ゲストが来るような走行会であれば、講習目当てに参加するのは価値があると思います。
模擬レースに参加できる
もう1つ、ライセンス走行だけでは味わえない魅力として、模擬レースがあります。
模擬レースとは、形はまさに順位を競うレース形式で走行するのですが、あくまでお遊びのレースなので、公式なレースに対して「模擬」レースと呼びます。
走行会によっては、最後の走行枠は模擬レースをやったりすることがあります。
1枠目はフリー走行、2枠目のタイムでスターティンググリッドを決めて、3枠目でレース、という形式が多いです。
クルマでレースをするなんて、普通はJAFの公式戦にでも出場しない限りなかなか体験できることではないので、手軽にレースの雰囲気を実体験できるというのは魅力です。
まとめ
走行会とライセンス走行、どっちがお得か?について考察しました。
- 費用面では、年5~7回走るなら、ライセンス走行の方がお得
※岡山国際サーキット 通常会員の場合で検証 - 走行会とライセンス走行、どちらも料金だけでは比較できないメリットもあり
そろそろサーキットのライセンス会員になろうと考えている方は、本記事を参考にしていただければと思います。